熊野酸性火山岩類
新第三紀中新世(約1500万年前、白浜層群堆積の頃)に、紀伊半島南部では大規模な火山活動が起きた。形成して間もない若く熱い大洋底である四国海盆(今の宮崎から伊豆半島までの南岸沖のフィリピン海プレート)が、日本列島の下に沈み込んだため、地温が高くなって大規模な火山活動が生じた。
採石場の蹟。百数十mの垂直な露頭が熊野川の対岸に見えた。
帰りに上の写真の露頭に行くはずだったのだが、細い道を走っているうちに通り過ぎてしまった。その先の小さな露頭でストップ。柱状節理が発達している。ということは、火山直下のマグマだまりの跡。上にあった火山は浸食されて今は消えてしまっている。
花崗班岩。流紋岩(細粒の火山岩)と花崗岩(粗粒の深成岩)の中間。
火山岩類が露出しているため滝があちこちにある。
熊野川の両脇は柱状節理が発達した火山岩