鳴子温泉・岩渕山・尿前の関

宮城の観光ガイドブック見ていると、県内でメジャーな温泉の一つ鳴子温泉の近くに岩渕山というのがあるのに気付いた。詳しく検討したら鳴子温泉駅から水平距離6.5km、標高差310mで登山としては物足りないけど、話のタネに出かけてみた。地図を見たら「尿前の関」というのもあるようだ。何とひどい名前!ガイドブックには何も乗っていないが、ホームページには若干記載がある。尿前は小便とは関係ないようで、湿地のことらしい。尿前(しとと)と読み、一青(ひとと)と同じらしい。ネット検索したら「尿前」という名字もあるのだそうで、一青窈も「尿前窈」じゃ売り出せ無かっただろう。と、小便とは関係ないと言いつつ、松尾芭蕉が奥の細道でこの地で詠んだのが「蚤虱馬の尿する枕もと」の句なんだそうで。やっぱり小便じゃないか!


鳴子温泉駅をスタートし、国道をずっとあるいて鳴子ダムの先から岩渕山登山。その道を戻り国道をあるいて尿前の関跡に行き、鳴子温泉に入ってJRで帰宅。総行程17km。涼しい季節なので汗をかくこともなく快適。


鳴子温泉から望む岩渕山。通信施設があるらしい。


通信施設があるために作業道もしっかりしていて、登山の趣は全くなし。


山頂には無線施設があるだけで、看板も何も無し。昔はあったのかも知れないが、両面テープが剥がされていて何も書いてない。


山頂は木が茂っていて眺望は全くダメ。完全に外れの山でした。


中継所の名前にわずかに痕跡


道の途中からはダム湖が見えました。


鳴子ダム。昭和32年竣工で、日本で2番目に古いアーチ型ダムなんだそうで。1番古いのが九州の椎場ダム。昔、訪れたことがある

椎場ダムサイトの記念碑には、建設に伴うたくさんの犠牲者を悼む文言も刻まれていたが。ここでは全く触れられていない。

ダムを望む広場には建設当時の町長の銅像はあったんだけど。


UAVを使ってダム周辺の調査をしていた。


東北地方では熊による被害が続出している。冬をひかえてエサになってはたまらない。ので、ダイソーで熊よけに鈴を買った。1番大きいのが5個入り。小さいと十数個も入っている。そんなにいっぱい要らないのに。


尿前の関跡

関所らしき構造物があった。新しく建てられたもの。

平安初期には関所があったらしい。


ほとんど読めない碑ヶあった。松尾芭蕉の歌碑らしい。明和5年(1768年)に作られた碑。松尾芭蕉が奥の細道を歩いたのは1689年だそうで、80年ほど経って建てられたもの。


歌碑の奥にあった社。たぶんご神木であろう古木が倒れ、参道をふさいでいる。社の屋根にも破片が落ちて破壊してるし。天罰?


社の階段は踏み抜けているしボロボロ。賽銭をあげようとしたけど賽銭箱もない。


関所の前には宿があったようだ。ただ、当時ここの宿だけが汚なかった訳では無かろう。「蚤虱馬の尿する枕もと」の句は、尿前という地名にインスパイアされたんじゃないだろうか?


鳴子温泉の公衆浴場。なんと\150! 硫黄臭プンプン。浸かるだけで洗うことも(ほとんど)出来ないけど、いかにも温泉っ!って感じ。上がり湯もないから、帰宅途中の電車でも硫黄臭プンプン。翌朝洗濯したタオルは翌朝でも温泉の余韻たっぷり。


滝の湯の脇から入る温泉神社の参道


温泉神社。鳴子はコケシで有名。神社の脇にもしっかりコケシ。でも不気味で....。そう感じるのは私だけじゃない。この女性も「怖い.....」と言っていた。日本人形だったらもっと怖いだろう。USJがアトラクションに使おうとするのも当然。東京ディズニーランドの「イッツ・スモール・ワールド」も深夜に一人で行ったらすごく怖いと思うが。

国道沿いの擁壁に手作りの鳥居と手書きで「しあわせ神社」と書いたビンがあった。良く分からないけど、一応、賽銭をあげてお祈り。何なんだろう?


太鼓がいっぱい。太鼓屋さん。


JRででかけた。けど、地方は不便。途中の乗り換えでの待ち時間はなんと32分も。どうしてそんなダイヤになる?


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