平泉

家族が遊びに来た。前回の時は自粛して管外に出なかったけど、赴任後2ヶ月半も過ぎたので、手続きとって管外に出てみた。出たと言っても県境からわずか10kmしか離れていない平泉。ここは以前から行ってみたいと思っていて、夏休みに札幌にフェリーで帰省していたこと、計画を考えたことがあったけど、時間的に苦しそうなので諦めたことがある。やっと念願かなって訪問。車で1時間ちょっとで行けるので、ゆっくり見ていたが意外にも時間がかかって最後は急ぐハメに。見学の時間割を考えてもう一度行ってみたい。


平泉と言えば中尊寺。ここからスタート。


本堂の入り口


中尊寺本堂とその前に立つ松。立派なものでした。


境内にはたくさんのお堂がありました。アジサイもたくさんあったけど、残念ながら少し早かったようだ。


お堂の一つ、弁慶堂。なんか安っぽい像だと私には感じてしまう。


大日堂。ここのお守りは目に効くのだそうで。.....でも気持ち悪い。


大日堂前の池にはモリアオガエルが住んでいる。天然記念物なんだそうで。周囲に他にも池があるが、この池にしか住まないのだそうな。説明では大日堂の神様を慕っているからなのだそうで。体長は5cmほどなのだが、泡状の物質で包まれたタマゴは25cm位ある。


念願の中尊寺の金色堂。コンクリート製のこの建物の中にある。ここまでは無料で拝観できるけど、金色堂は800円也。内部も写真はダメ。ガラスで囲われていて近づけないから細部までは見えない。金色堂の天井の装飾が素晴らしいらしいけど、どんなにしゃがんでも天井は見えないし......。


旧覆堂。金色堂は築後50年ほどはそのまま外に建っていた。けど、鎌倉時代の者ですら「雨ざらしにすると傷む。もったいない」と思ったらしく、この建物で覆って傷まないようにした。奥州藤原氏滅亡後のこと。奥州藤原氏はそんなケチなことは考えなかったようだが。松尾芭蕉が見たのも、この中にあった金色堂。ただし、これじゃ火災の心配もあるし雨漏りの心配もあるということでしょうか、昭和30年代に現在のコンクリート造りの覆いが建てられた。


松尾芭蕉の銅像。いかにも新しくて安っぽい観光地のように見える。せっかくの中尊寺の格を落としてしまうもの。平成に入ってから造ったらしい。やめて欲しいものだ。


中尊寺の境内にある白山神社。


お寺の境内に神社があるのは疑問も感じるけど、神仏混淆だったということなのか?


弁慶の墓。観光用に作られたもののような気もするけど。


毛越寺。平泉のサブ的存在かな。庭園が素晴らしかった。だが、かつては荒れて境内から遺構がたくさん発掘されているようだ。


庭園の池


アヤメが見頃。中尊寺にはアジサイが多かったけど、こちらはアヤメ。中尊寺ではアジサイがちょっと早かったから、あと2週間位遅ければどちらも美しくて素晴らしいんじゃないかな?



とても趣がある庭園でした。アヤメが終わったらどうなるのかは判らないけど。


松尾芭蕉直筆の「夏草やつわものどもの.....」の歌碑。すり減って読めなくなったため、隣に同じ歌碑があったが直筆の方が価値がありそうなので、こちらを写真に収めた。でも、直筆と言ったって、松尾芭蕉が岩に書いた訳じゃないだろうに.....。


いくつかの庵もあって、ここは天皇と縁があるらしい。詳しいことは忘れましたけど。


毛越寺の隣の観自在王院跡。よく判らないけど、廃れたあと水田になっていたらしいが、昭和の時代に発掘され、きれいな公園として整備されていました。


移動途中に見かけた毘沙門堂。源氏が奥州藤原氏との戦の後、戦勝の礼に訪れたのだそうだが。


崖の洞窟に建てられている。こちらも鳥居があって神仏混淆の極み。


洞窟たって人間が掘ったものじゃないのかな?柔らかい凝灰岩なので。昭和21年に隣家の火事で延焼して焼失、再建。と言っても付近に家など見あたらないのだが。


磨崖仏。顔の部分のみ。明治29年の地震により首から下が崩落したと説明に書いてる。けど、明治三陸津波のゆれはおそらくここでは震度2程度だったはずだし、秋田せ


厳美渓。まあ美しかったです。歐穴があるのだそうだが、時間が無くてざっと見た範囲では判らなかった。


空飛ぶ団子。残念ながら遅くて営業が終わっていた。木のボードを叩いて知らせると、対岸の団子屋がカゴに団子を入れてワイヤーにぶら下げて飛んでくるのだそうな。お金はカゴに入れて戻す。


近くにあった温泉神社。


どんな由来かと楽しみに読んでみたが、何度読んでも名前の由来が理解できない。


平泉では景観に配慮されていてコンビニは茶色一色になっている。ほか弁も落ち着いた店構え。落ち着いた店舗に「ほ」と書いてあって、テーブル席もあったのでしゃれたレストランだと思った。らほか弁だった。


安レンタカーを借りて出かけた。途中の高速道路でパタパタとドアをたたく音がする。キョロキョロした結果、ウインカーが外れていることが判った。対面交通区間で路肩が狭かったので端に寄せられず、運転士ながら窓から手を伸ばしてはめ直した。が、段差で揺れると外れてしまう。やっとのことでPAに入りはめ直してからは、脱落しなくなったけど。安レンタカーは12時間で2400円だがプラス保険代1000円かかる。保険屋ぼろ儲けだな。福岡に置いてあった数億円の調査機器を、トラックで東京まで輸送してもらったことがある。トータルで150万円ほどで外注したのだが、内訳はトラック会社の取り分は20万円ほどで大部分が保険屋の取り分。契約業務も全てトラック会社が行い、2名が東京-福岡をトラック往復運転したのに、実際に仕事した者よりも、座っていて客から申し出が来るのに対応するだけの者がはるかに高い取り分。ホント、保険屋ってのは......。


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