イントレピッド博物館
第二次世界大戦やベトナム戦争にも参戦した退役空母を展示施設にしたもの。日本の特攻機の突入を受けて数十名の死傷者を出した。ベトナム戦争の最後には、北ベトナム軍のサイゴン突入の際に脱出してきた多数のヘリコプターの着艦スペースを空けるため、先に着艦したヘリコプターを次々に海に投棄している映像が記憶にあるが、それがイントレピッドだったらしい。
イントレピットの外観。やはり大きい。
飛行甲板から見たニューヨークの街並み
トムキャットとイントルーダ
ホークアイ
名前は知らない飛行機
海兵隊のシーハリアー
ファントムとコルセア。ともにベトナム戦争で活躍した。奥の建物の中にはスペースシャトルが展示されている。
コルセア、ミグ19、ミグ21。ミグ21は冷戦終結後にポーランドから譲渡されたもの。ミグ19はイスラエルがシリアから捕獲したもの。
ミグ21、F16、SR71。ミグはイラクから捕獲したもの。
イントレピッドの艦橋
チャート室
レーダー室にもチャートがあった
艦橋の丸窓。当時は防弾ガラスがなかったのか、戦闘時には防弾板で護るらしい。スリットの狭い視野じゃよく見えないだろうに。
アベンジャー。日本軍と戦った。
格納庫
スカイホーク。ベトナム戦争で活躍した機体だな。
飛行甲板に建物を作って中にはスペースシャトルが展示されていた。
埠頭の反対側には、冷戦前期の巡航ミサイル潜水艦グロウラーが展示されていた。潜水艦搭載弾道ミサイルが開発されるまでは、核抑止力の中核だったらしい。
飛行機みたいなのがレギュラス巡航ミサイル。ジェットエンジンで飛行機のように飛ぶ。弾道ミサイル潜水艦のように水中発射は出来ない。弾道ミサイルと違ってレンジが短いから、敵地の近くまで行き、浮上してからミサイルを格納庫から引き出してランチャーに載せて発射する。4機搭載されているから、発射するには相当に時間がかかりそう。戦争状態だから敵国の哨戒も密だろう。そんなところで浮上したら撃沈されることを覚悟しなければならないだろうに。日本がニューヨーク空襲を意図して建造したイ400潜水艦に触発されたらしい。イ400は水上爆撃機晴嵐を3機搭載し、浮上してカタパルトで発進させる計画だった。イ400を大量建造する計画だったが、結局は3隻しか竣工せず、パナマ運河を破壊するために出撃したものの終戦。接収した米軍はその規模と発想に驚いたそうな。晴嵐を迅速に発進させるために、イ400には搭載機のエンジンオイルを加熱して暖機運転無しで発艦できるシステムも組み込まれていたけど、ニューヨークの目の前で浮上したら搭載機のパイロットは勿論、潜水艦だって撃沈されることは覚悟しなければならなかっただろうに。
レギュラスは無人だからパイロットが犠牲になることはないけど、敵前で浮上したら母艦が撃沈されてしまうだろうに。
ミサイル格納室の耐圧殻。厚さ6cm位。
魚雷管室。居住区を兼ねているのは現代の潜水艦も同じ。
兵員居住区。4段ベッド。
こちらも兵員居住区。はやり4段ベッド。
士官居住室。2人部屋
士官居室には洗面台もあった
艦長は個室。と、言ってもとても狭いけど。
発令所。左にいるのはかつての本艦乗組員。説明員として当時の様子を語っていた。奥の銀色のイスが操縦席。
潜望鏡。かなりクラシック。
発令所からセイルのハッチを望む。昔、海自の潜水艦に乗ったことがあるが、甲板のハッチから垂直のラダーを降りるのは結構スリルだった。けど、セイルは遙かに高いからこりゃ恐怖だな。急速潜航するには、足をかけることなくラダーの手すりをつかみながら滑り降りるんだそうだが。
深度計。300mが潜水限度らしい。
テープレコーダーも時代を感じさせる
チャート室。冷戦時、射程の短い核弾頭搭載巡航ミサイルを載せて最前線に配備された。カムチャツカ半島沿いが配備位置だったそうな。
敷地の端にコンコルドも展示されていた。定員100名なのでかなり小さい。1987年にパリの空港で離陸していくコンコルドを見た記憶がある。